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深海魚を食べてみた・・・見た目は悪いが食べてビックリ!

【マルバラユメザメ】 深海のサメは見た目もどこか違う

≫ マルバラユメザメはこんな魚

  1. マルバラユメザメ
  2. 深海に棲むサメは、一般によく知られているサメと顔つきや体型がどこか違います。体型がずんぐりむっくりで目が大きくて色がきれいだったり(このサメも本来はもっときれいなエメラルドグリーン色をしています)特徴的な姿形をしています。でも、やっぱりサメですね、体全体を覆う鮫肌のザラザラ感は一緒です。
  1. 〔標準和名〕 マルバラユメザメ 〔英名〕 Portuguese shark
  2. 〔分類〕 オンデンザメ科  〔学名〕 Centroscymnus coelolepis
  3. 〔体長〕 1m
  1. このマルバラユメザメを解体するわけですが、サメの皮は小さくて硬いウロコに覆われています(鮫肌)。包丁でこの皮を少し切るだけでも切れ味が落ちてしまうほどです。でも、プロの手にかかるとそんなサメもアッという間に・・・。
  2. まな板の上のマルバラユメザメ マルバラユメザメのお腹の中
  3. まな板の上の鯉ならぬ、まな板の上のマルバラユメザメ。この固体はメスでした。大きなお腹の中にはピンポン球サイズほどの卵がぎっしりと詰まっています。おおよそですが20〜30個ぐらいでしょうか。魚類にしては卵の数がとても少ないです。それはこのサメが卵胎生であるが故に、その生存率が高いことがうかがえ、結果、卵の数も他の魚に比べて、ずっと少なくて済むのでしょう。ちなみにこの卵、食べると濃厚でとても美味しいらしいです。(今回は食べませんでした)
  4. マルバラユメザメの卵 マルバラユメザメの肝臓
  5. そして、その卵の後ろには、これまた大きな肝臓が収まっています。深海ザメのお腹の中の臓器は肝臓だけかと思われるほど、肝臓は大きいです(上の写真右)。これは深海という特殊な環境下で生息していくためにそのように進化していったものです。浅い所に棲む魚には水中でのバランスを取るためにウキブクロがありますが、深海では高い圧力がかかるために、ウキブクロが役に立ちません。そこで肝臓を大きくし、そこに脂を蓄えることで、体を安定させ浮力を調整していると考えられています。
    この肝臓にはスクワレンが大量に含まれており、この肝臓を常温に置いておくだけで、脂がジュワーッと溶け出してきます。このサメのスクワレン(肝油)は化粧品や健康食品などに重宝されております。特に海外ではこの肝油目当てに深海ザメの乱獲が起こっているというニュースも流れてきます。

≫ マルバラユメザメを調理する

  1. この深海ザメをどのように料理するのか・・・サメは一般的にはすり身にしてかまぼこなどの原料とされることが多いようですが、地域によってはソテーやフライ、煮付けなどにしてよく食べられているようです。
    今回はこのマルバラユメザメを刺身にしていただくことしました。これも新鮮ならではのことです。
  2. マルバラユメザメの肝臓 マルバラユメザメのフィレ
  3. サメをまずはおろします。硬い鮫肌の皮に包丁を入れてお腹を開きます。そこから大きな肝臓を取り出します。この肝臓からはたっぷりの肝油が採れます。それから食べられない内臓や骨を外していくと、アッという間にきれいな白身のフィレになります。
  4. このフィレをそぎ切りにしていきます。すると見事な深海ザメのお造りの出来上がりです。美味しそうな刺身でしょう。でもサメです!こうなってしまうとサメだと言われないと全くわかりません。
  5. マルバラユメザメの刺身
  6. さて、その味は。全く臭みがなく、とても淡白な味です。深海魚だからブヨブヨしているのかなと言うイメージがありましたが、コリッというまではいきませんが、食感も悪くなくそこそこ歯ごたえのある魚です。ただ、刺身で食べると少々旨味には欠ける様な感じもします。色々な薬味と合わせて味の変化を楽しむのがいいと思います。また、刺身におろしたてはいいのですが、少し置くと他の魚に比べて水っぽくなってくる感じがします。