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深海魚を食べてみた(番外編)・・・見た目は悪いが食べてビックリ!

【エゾイバラガニ(ミルクガニ)】 トゲトゲがいっぱいです

≫ エゾイバラガニ(ミルクガニ)はこんなカニ

  1. エゾイバラガニ(ミルクガニ)
  2. 明るい赤い色をしたトゲトゲのカニ?・・・よく見ると足の数が少々足りない。そうです、コイツは名前にカニと付いてはいますが、実はヤドカリの仲間なんです。タラバガニの親戚ですね。
  3. 標準和名は「エゾイバラガニ」ですが、通称で「ミルクガニ」とも呼ばれています。その身は甘くミルクのような香りがするところから、そんな名前が付いています。
  1. 〔標準和名〕 エゾイバラガニ 〔通称〕 ミルクガニ
  2. 〔分類〕 タラバガニ科  〔学名〕 Paralomis multispina
  3. 〔甲長〕 20cm
  1. このミルクガニは駿河湾の水深800m前後辺りの深海から引き上げられたものです。そんな深い海にも、こんな生きものがたくさん生息しているのですから、この海の豊かさを改めて実感させられます。

≫ エゾイバラガニ(ミルクガニ)を調理する

  1. 普通のカニと同じように、調理すればOK。
  2. まずは蒸しガニ。こんなに食べきれないよ〜。ザルに山のように盛られたミルクガニの足です。タラバガニのように太くて大きなものではありませんが、身はしっかりと入っており、甘味があって美味しいかにです。ここで問題が、コイツの体中についているトゲトゲが邪魔なのだ。意外と鋭くて痛い。カニの殻を剥く時には鋏が必要です。
  3. 蒸しガニ
  4. ここにミルクガニの胴体が見えないけれど・・・?カニ味噌はどうしたの?
    実はカニ味噌は食用には向かないのだ。食べて食べられないことはないのですが、美味くない。
    う〜ん、惜しいな〜。
  5. ミルクガニのしゃぶしゃぶ
  6. そしてこのミルクガニのしゃぶしゃぶが美味です。お湯の中に殻付きのまま足を浸けてシャブシャブすること「13秒」。そしてゆっくりと殻から身を引き抜くと、どうよこの透明感。生とは違って少し火が入ることで、グッと旨味がアップします。これならいくらでも食べられそうです。
  7. 13秒間シャブシャブすることがポイント。ミルクガニをいつも獲っている長谷川船長によるとそれ以上でもそれ以下でもダメなのだとか。
  8. かにキムチ たまご
  9. 他にもミルクガニの料理が続き、上の写真左が「カニキムチ」。右が「ミルクガニの外子(たまご)」(写真右上の赤味の強いほうがミルクガニ、左下のオレンジ色の方はタラバガニのもの)。ここに写真はありませんが、他にも焼きガニや鉄砲汁など、どれも美味しい料理へと大変身でした。