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魚のヒミツ−今までお寄せいただいた質問について

Q1 カクレクマノミは他の魚が近づいてくると”かちかち”音を「なぜ」「どうやって」音を出すのですか?

カクレクマノミに限らず、スズメダイの仲間(クマノミはスズメダイ科の魚です)は、非常に縄張り意識が強く、他の魚が自分のテリトリーに近づくと、これ以上近寄るなと、ヒレを広げたり、音を出したりして威嚇します。このカチカチ音は威嚇の1つです。

そして、このカチカチはクマノミが小さな歯をぶつける音です。可愛い顔をしていますが、口元を見ると小さな鋭い歯が並んでいます。また、その威嚇に対しても逃げずに、更に近づくと今度は攻撃を仕掛けてきます。噛み付いてくるんです。彼らは自分よりも大きな相手に平気で向かってきます。ダイバーのマスクやカメラにまで攻撃します。その時も歯のあたるカチカチという音がします。噛まれると結構痛いもので、ちょっと血が滲んだりもします。

また、クマノミは「カチカチ」以外に、喉の骨を擦って出す「クックッ」という威嚇音も発します。

余談になりますが、ダイバーをよく攻撃をしてくる魚にモンガラカワハギの仲間がいます。中でも攻撃的なヤツが大型のゴマモンガラです。特に産卵期の時期などは気が立っています。彼らも威嚇するときにカチカチと歯を噛み合わせて音を出します。また、クマノミよりも攻撃的でとってもしつこく、厄介な事に彼等の縄張りが広いため、知らずのうちにその中に入り込むことが多いのです。彼らに噛まれたら、血が滲む程度ではすみません。カニやエビを殻ごとバリバリ食べてしまうぐらいですから。彼らが威嚇してきたら直ぐに逃げ出した方が無難です。

[日本の海水魚]
持ち運びやすいコンパクトサイズの図鑑ですが、日本近海の海水魚1246種を掲載。海に出かける時はいつも携帯しています。