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魚のヒミツ−魚と毒−アイゴ

アイゴ 凶器と化すヒレ

ハナアイゴアイゴは岩礁域で普通に見られる魚です。引きが強く釣りの魚としても人気のある魚種ですが、特有の磯臭さを持っているため、敬遠する人も少なくありません。それよりも厄介なのは、背ビレ、臀ビレ、腹ビレと、それぞれのヒレの棘に毒を持っており文字通り泳ぐ凶器である。

アイゴの毒

高分子タンパク質で構成されるものであるが、現在のところ詳しいことは不明です。アイゴは鰭の棘に沿って走る両側の溝に毒腺を持っています。

被害 刺されると

海で泳いでいるアイゴには刺される事はほとんどありませんが、コイツを釣り上げた際に、それとは知らず誤って掴んだり、ちょっとした不注意で毒棘に刺されることがほとんどのようです。

アイゴの棘に刺されるとかなりの痛みが伴うようですが、我慢できないほどのものではないようです。刺された後は、患部が腫れ上がり、痺れや麻痺が起こる場合があります。

応急処置 もしもの時の対処法

患部を水で洗い刺された部分から毒を搾り出し、患部を火傷しない程度の熱いお湯に30分〜1時間漬けていると毒が不活性化し痛みが治まってきます。後は至急病院へ行き手当てを受けて下さい。

アイゴを食べる

アイゴは独特の臭いがあり好き嫌いが分かれるようですが、釣り上げたら直ちに〆て、調理する際も丁寧に内臓を傷つけないようにすると臭みも無く美味しく食べれるそうです。また、干物の旨さは格別のようです。

沖縄には昔からアミアイゴの稚魚を塩漬けにした“スクガラス”があります。沖縄で市場やスーパーに行くと、小さな魚が瓶の中に規則正しく詰められたものを見かけますが、これがそのスクガラスです。島豆腐にこれをのせた“スク豆腐”は泡盛にピッタリの肴です。


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[日本の海水魚]
持ち運びやすいコンパクトサイズの図鑑ですが、日本近海の海水魚1246種を掲載。海に出かける時はいつも携帯しています。